【ニュース】
◆川崎市やJRでサイバー攻撃被害 (NHK, 2017/05/15 20:38)
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20170515/3424951.html
世界各地で大規模なサイバー攻撃の被害が広がる中、川崎市の上下水道局のパソコン1台が、今回のサイバー攻撃で使われているコンピューターウイルスに感染していたことがわかりました。
業務に支障は出ていないということで、市は、警察や国などに相談し、対応にあたっています。
川崎市によりますと、被害を受けたのは、上下水道局情報管理課のパソコン1台で、海外の行政機関などと業務に関するメールをやりとりする専用のものだということです。
このパソコンは、先週の金曜日の今月12日に電源を切り、12日午前8時ごろに職員が起動させたところ、使えない状態になっていて、元に戻すために金銭の支払いを要求するメッセージが画面に現れたということです。
川崎市が確認したところ、このパソコンは今回のサイバー攻撃で使われているコンピューターウイルスに感染していたということです。
このパソコンは市役所で使用しているネットワークにつながっていないため、今のところ、ほかのパソコンに同様の被害は確認されておらず、業務に支障は出ていないとしています。
川崎市は、警察や国などに相談し、対応にあたっています。
川崎市上下水道局情報管理課の松井宗一郎課長は「まさか自分たちの職場でこの画面を見ることになるとは思わず、驚きとショックです。画面を操作できない状況なのでどうすればいいのか分かりませんが、原因を究明し、警察と連携して対処したい」と話していました。
【JR高崎支社も被害】
世界各地で大規模なサイバー攻撃の被害が広がる中、群馬県にあるJR東日本高崎支社のパソコン1台が、今回のサイバー攻撃に使われているコンピューターウイルスに感染していたことがわかりました。
これまでのところ、運行への影響などは確認されていないということです。
群馬県高崎市にあるJR東日本高崎支社によりますと、被害を受けたのは、支社にあるインターネットの閲覧専用のパソコン1台で、今月12日に社員がインターネットを閲覧していたところ、仮想通貨「ビットコイン」による金銭の支払いを要求するメッセージが表示されたということです。
このパソコンは、社内のネットワークにはつながっておらず、メールのやり取りにも使用されていないため、これまでのところ運行への影響や情報の流出、それにほかのパソコンへの被害などは確認されていないということです。
JR東日本高崎支社は、今回のサイバー攻撃に使われているコンピューターウイルスに感染したとして15日、警察に被害の相談をするとともに、専門の業者に依頼してパソコンの解析を行っています。